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★はじめに(5)(6)(7)8)復活(体内リズム・生活リズム) (9)

8.復活

体内リズム=生活リズム

食事と睡眠が脅かされた生活は、正に、生命の危機、そのストレスは膨大である。

当時の悠希は、食べる事に興味を失い、眠る事にも怯えていた。
環境は、人を、変える』その事を、まざまざと見せつけられた・・。

当時の悠希は、異常なほどに神経を研ぎ澄まし、僅かな音にも敏感に反応して怯えた。
それは、睡眠の浅さ、睡眠時間の短さを物語っていた。

環境で変わってしまった悠希を見つめて、未奈は『今一度、環境を組み立てて、元に戻す』と、決めた。 そして、24時間のスケジュール表を作る事にした。まず、7時起床、19時就寝、12時間の睡眠時間を決めて体内リズムを作り、 生活リズムを整えるために、朝・昼・夜の3食の食事時間と幼稚園での時間を組み込み、簡単なスケジュール表を完成させた。

喜ぶ声

出来たてのスケジュール表を悠希に見せながら説明をし、
「今日からこのスケジュールに沿って動いてね」と、声を掛けた未奈。
「うん」と、嬉しそうに笑みを広げて、声を弾ませた悠希。

すると、午後5時になると、着替えとバスタオルを持った悠希が、
「ママ、5時になったからお風呂に入るね」と、ニコニコしながら自ら動いた悠希。

そして6時になるとキッチンテーブルに座り夕食を待っていた。そうして・・、
「悠希、7時だよ、寝る時間が来ました、布団に入ってね、本を読んであげるから、」
「本、読んでくれるの、嬉しいなぁ♪」と、本棚の前にしゃがみ込んだ悠希。

不安を抱える心は、

未奈は、悠希が赤ちゃんの頃から昼寝を含めた寝る前には、本を読んでいた。 その当時の流れを今回も取り入れた・・が、未奈の想像を遙かに超えた様々な問題が浮上した。

悠希の寝姿は “正座したままの姿で前に倒れ込む”『仮眠スタイル』そのものだった。
でも、本を読む未奈の前では、ちゃんと仰向けになって布団の中へ入った。

未奈が本を読むと「それで」「あっ知ってる」「それでどうなるの」などなどと、まるで、眠ることを拒否するように目を開けて声を弾ませた。 未奈の手は、おでこに置くとそのまま下へスライドさせて、まぶたを閉じさせ、口に人差し指を置き「静かに聞いてね、ママが読んでいる本の内容を、頭の中で想像してみてね」と、「うん」と、嬉しそうな声が飛ぶ。

この流れを何度も繰り返すため、3冊の本を読み、11時を過ぎると、
「今日は、これで終り、また明日ね、お休み」と、声を掛けた未奈は悠希の側から離れる。

すると「おやすみ」と、言葉を返してくれた悠希は、正座して前へ倒れ込んだ・・・

3冊の本を読み続けた1ヶ月が過ぎて、2冊へ、そして約半月が過ぎると、1冊の本が読み終わる前に、スヤスヤと寝息が聞こえてきた。7時に布団へ入り7時半には眠りに就いた。
この時になると、「仮眠スタイル」から「仰向け」の寝姿になった。
そして体温計が上がらない35℃の平熱は、36.7℃~だぁ。(ほっ、良かったです)

追記

父親の偽善が悠希と暮らした2年。それは母親の未奈が親として失った2年でもある。
どんなに悔やんでも取り戻すことなど出来ない。ただただ、なんとかしなきゃ・・・。

食事はお菓子とジュースが中心だった、この流れを変えるには・・ベソかく日々が続いた。
そんなある日、未奈が留守の時に慎也は悠希を連れて牛丼屋さんに入った。 「お肉は嫌い」といっていた悠希が「美味しい」と言って、この時から肉も食べるようになった(^^)v

『ささやかな切っ掛けとタイミングさえ合えば、人は、変われる』この言葉が過ぎった。

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