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親から受けた暴力は子供の心に・・no.1

被告42歳二児の母親は無理心中を図った

悩む母はロープで・・・(事件内容)|書籍「母さんごめんもう無理だ」朝日新聞社会部著書

被告は、次男が生まれる直前に離婚。2人の子供を引き取り、実家の敷地内の離れで、3人で暮らす。介護の仕事を始めたが、他人とうまく話せないことから2年半で退職。 その後は生活保護を受けていたが、足りない生活費を借金で埋める。また周囲には相談できる人はいない
医師からは「パーソナリティー障害」と診断され、感情が不安定になる状態が続いていた。
そして次男は発達障害児だった。

  ・次男は、日常生活でも世話が必要、子育てが大きなストレスになった。
  ・生活保護を受けていたことも、心の重荷だった。

2003年から母子家庭になり、2009年から生活保護を受ける。2014年1月頃から自殺の2文字が頭を過ぎり、3月、事件を起こす2日前から眠れず、体調がすぐれなかった。 事件当日、レポート3枚に遺書を書き実行に移すが・・、長男に止められて未遂。被告自ら110番通報した。

  「問」どうして無理心中をしようと思ったのか?
  「答」もしも自分が死んでしまったら、2人を親のいない子にしてしまうと思ったから、
     残された子供たちは、かわいそうだから・・、

・被告は、小学1年の時に父を自殺で失う、高校生になると自殺願望に駆られ、社会人になって
 も孤独感が消えず、リストカットを繰り返し酒を飲み薬を大量に飲み、現実逃避した。
・母親の実家へ身を寄せるが、同居する親族から疎まれている、と感じ続けていた。

  「問」育児で大変だったことは何ですか?
  「答」次男がどんどん言うことを聞かなくなり、(中略) いっぱいいっぱいだった

事件後、次男(小5)の言葉 「あまり笑わないけど優しいところもあるお母さん」
             「また首を絞められるのが怖い、まだ会いたくない。」
長男の言葉「お母さんが好きです、でも、まだ怖い、今は一緒に暮らしたいと思えない。」

上記の内容を勝手に分析

「問」どうして無理心中をしようと思ったのか?
「答」もしも自分が死んでしまったら、
   2人を親のいない子にしてしまうと思ったから、残された子供たちはかわいそうだから、
~・~・~・
この言葉を読んで、被告は「幼い頃に大切な人を、親を、失ったなぁ・・」と、思った。
被告が孤独感を味わっていなければ、親の存在が薄くなければ『残された子供はかわいそう』とは思わない。 子供を愛しているから心から愛おしいと思っているから、この思いが言葉に表れた。 しかし、子供への愛情表現が歪んでしました・・ことには間違いない。(現実は辛い・・)

遺言書の中に「にげる」という言葉が使われていた、これは父親の自殺を目にして母親の姿勢を目にして、子供だった被告が学んだ言葉だと思います。 そして「私だったら、子供を置いて絶対に逃げない」と、心の中で何度も自分に言い聞かせた言葉じゃないか・・と考えられます。

被告に「自殺の連鎖」か、と問われていましたが、それよりも孤独感に耐えられなかった・・のでは、 父がいなくなり母の変化に寂しさを大きくし、自殺願望や孤独感と向き合う時間を増やしてしまった・・、 つまり、自殺の連鎖よりも孤独感に苦しんでいた、と思う。
被告の現状は、とても辛く苦しかったと思います、
良かったです、本当に未遂で終わって、良かったです。兄の愛が母と弟を救った事件でした。 きっと、お母さんは "ひとりぼっちじゃない" 事を再認識できたと思います、良かったです。

母子家庭の場合、必ず、親や友だちに相談できなかったのか・・と、言われますが、
実は、母子家庭は、親にも、友だちにも、なかなか相談できないのです

その理由としては、「貴方が選んだ道でしょ」「好きで母子家庭をやっているんでしょ」「今更、何、言っているの」などと言われたり、 思わられたりしていることを知っているからです、親しければ親しい人にほど、愚痴ることも、相談することも、できないのです。

※この事件、私が体験した出来事がたくさん入っていたので、他人事だとは思えなかった。
 それで、ここに掲載しました。 次のページでは「子供の思い」を綴ります。

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