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@ 赤ちゃん誕生
A 母子寮の生活
B 自分の足で歩く
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D ふたりぼっち
E いじめと登校拒否
F 新たなる挑戦
G 再会への道程
H 病院にて
I アルコール漬け
J ありがとう…
K 終わりのない闇
L ともだち
M 編集後記
◆◇◆
その後…わたし
◇◆◇
♣ 足跡 bbs
♣ 良太UTop
♣ 慢性ショックhome

( no.23) 新たなる挑戦
良太、中一の夏に団地に引っ越した。
「ヤッター俺だけの部屋だ。もう洗濯物と一緒じゃない、嬉しいなぁ」と、良太の声が響いた。そ
して、「今度の学校は楽しいよ。みんな優しくていい人ばかりなんだ。もう友達も出来たよ。俺、
嬉しいなぁ。」と、声弾ませて私に言った。良太の嬉しそうな姿を見るのは久しぶりです。(ホッ)

でも、私の方は大変でした。引っ越で出費したばかりなのに今度はサッカー部入部に当たって
の出費が余儀なくされた。ブランド製品のジャージから始まりスパイクシューズ合計で10万円位
の出費をしました。その後も毎月万単位の出費が…。(フゥー)
義務教育の市立中学なのに部活費用ってこんなにかかるの? お金がないと部活も出来ない
の? そんな思いが心の中でよぎる。
良太に続けてもらいたい、けれども、どうしても愚痴ってしまう。すると、「仕方ないだろう。お金
がかかるのは、俺のセイじゃないよ。みんなだって買っているんだからなぁ。」 「家はみんなと
違うんだよ、お金なんかないんだからね。」といってしまう。良太は無言。私はため息。

良太の新たなる挑戦。太りすぎた体を絞るために、筋肉がなくなった体を鍛えるために、朝晩
団地の回りを走り込む。そして部屋ではストレッチをしていた。そんな日々が続いて一週間が
過ぎた頃の話です。
私が会社から戻ると、「踵が痛い。病院に連れて行って」 と言う。「どうしたの。見せて見ミー」
といって良太の足を覗き込んだ。すると、パンパンに腫れ上がって紫色になっていた。
あわてて車を飛ばして病院へ駆け込んだ。先生の話では、「しばらくは運動を休め、休まない
と治らないぞ。一応レントゲンをとるからそこで待ってろ。」と言う。レントゲン待ちをしていると
きに良太は、「俺、やめないよ。やるんだから。」と、自分に言い聞かせるように私に呟いた。
“骨には異常なし” の答えをもらうと家に戻った。帰りの車の中でも、「俺やるよ。」という。
次の日も湿布をして学校へ部活へと走った。2・3日が過ぎると、足は棒のようになり立ってい
ることさえも辛くなったようです。
結局、学校を休むことになりました。私は良太に食事を作り会社へ行った。

やっと幸せが近づいてきたと思っていたのに、この日を境に、地獄の苦しみが始まった…?

( no.24 ) 繰り返される地獄
会社から戻ってきた私に、「下の階(3F)の住人から怒鳴られた。俺は何もしていないのに “うる
さい!”と、ドアポストを開けてその穴から怒鳴るんだぜー。すっごいだろう。しかも何度も繰り返
したんだ。」という良太の説明の仕方がおかしくて顔を見合わせて吹き出してしまいました。
とにかく3Fに挨拶に行った。「息子から聞いて伺ったのですが。」と言って手土産を差し出した。
「あら、どうも。息子さん今日は学校をずる休み?」 といきなり切り出してきた。ムカッーとする思
いを抑えて冷静に、「いいえ、違います。」と、否定すると、トーンをあげて、「うるさくて何度も注
意をしに行ったのよ。ちっとも静かにしない。棒のような物か木づちのような物で、床をずーと叩
いているんだから」と、怒りまくる。「良太はそんなことをしていませんよ。」と、反論すると、どうも
気に入らないようでテーションをあげた。 「貴方の家から聞こえてくるんだから、私には、どこの
家がうるさいのか分かるのよ。」と、言い切る。「良太は、足が痛くて歩けないんです。まして木
づちのような棒もありません」と、またもや反論。すると、「歩けなくても手は動くでしょ。子供のし
つけがなっていないのよ!人にあっても挨拶一つ出来ないんだから。」と、訳のわからないこと
を言い出してきた。私とは話し合う気はない? 「どうもすみません。これからは挨拶をするように
と、いっときますので。これで失礼します。」と、いって切り上げた。

3階の叔母さんの家には社会人の娘もいます。この彼女の挨拶言葉を私は聞いたことがありま
せん。いつも目にしている光景は、この親子はどこかの家を訪ねると、誰かのうわさ話? をして
いる。あることないことを言っている? そんな光景を私は何度か目にしていました。
ということで、今回の出来事が引き金になったみたいで嫌がらせのターゲットは家に絞られた。
早くも、3階は2階と話し込んでいるところを目撃、その後は2階の住民は私を無視しだした。

嫌がらせがエスカレートする中で思い出したくない以前の出来事を思い出した。
その出来事は、あるアパートの2階に引っ越してまもなくから始まりました。
“うるさい”の怒鳴り声から始まると、棒のような物で屋根裏を突く。その怒鳴り声は部屋に入っ
た瞬間から始まる。足音・声・テレビの音・電話のベル・水の音、音という名の付くものすべての
音に反応して怒鳴っていた。
何がうるさいのか私には全く理解できず、3・4回くらい手土産を持って下の階の住人と大家の
処へ行って、理由を訪ねてもただ笑みを浮かべて手土産を受け取るだけで、何もわかりません
でした。結局、私はその嫌がらせに耐えきれず、引っ越してきたばかりだというのに…この部屋
を出て行かなくてはならなくなった。このときもきっかけは良太ですが…本当の理由は違うとこ
ろにあるような気がする…私?

あの時の光景が重なり合う。動くことも出来ず、声を出すことも出来なくなって泣いていた日々
あの時の地獄がまた始まった。そんな思いが私を包んだ。そして、私はまた息を潜めた生活が
始まった。

3Fからの嫌がらせが酷くなるのと同時に上の階(5F)の騒音がとても気になった。その間に挟ま
れた私はノイローゼぽくなっていた。家にいるときは体を小さくしてじっとしている。歩くことも出
来ず、食事を作ることも食べることも出来なくなり、お風呂にも入れず、話をすることも出来ない。
何も出来なくなった私は酒を飲んで泣くことだけだった。
この現実があまりにも辛くてやむを得ず上の階(5F)を訪ねた。ドアが開き「お子さんまだ起きて
いますか?」と訪ねると、「10時には寝かすから、うるさいというのならば部屋を変わろうか!家
は何も悪いことをしていないんだから!」と、逆ギレされた。何もいえず私は部屋に戻った。
部屋の中で息を潜めていると、11時を回っても子供の走り回る音が響きわたっていた。その音
を聞きながら、耳をふさぎ、やめてお願い、私が叱られる、と心の中で叫び、涙がぽろぽろとこ
ぼれ落ちていた。寝ることも出来ず、神経が休まるときがなかった。

どうしてこんな事になったのか振り返ってみた。
入居して間もない頃を思い浮かべると、下の階(3階)の叔母さんは、私の家に電話や直接来て
は、上の階(5F)の苦情を言っていた。ところが私はそういう話に乗れなくて、「仕方ないですよ。
小さいお子さんがいるから」と、いって相手にしませんでした。もしかしてこれが裏目に出たのか
も、そんな思いが走り抜けた。

幸せだったはずなのに、どうしてこうなっちゃうの。。繰り返される地獄。もういや。

( no.25 ) 揺れ動く心
団地での嫌がらせに耐える日々の中で良太が、「お父さんに会いたい。」と思い詰めたように言葉をぶつけてきた。 「えっ、もう会えないよ。5年以上も会っていないんだから、それに結婚して幸せに暮らしているかもしれないよ。」と言うと、 「それでもいい、会いたいよ」と、切実に私に訴えた。「できない。どこに住んでいるのか解らないし、連絡をとることは出来ない。 それに、今更迷惑をかけられないよ。」 「なぜだよ。なぜ会えないんだよ。お父さんにいて欲しいときになぜいないんだよぉー。 会いたいときになぜ会えないんだよぉー。」と、良太は大声で泣き叫んだ。良太の涙の訴えは3日3晩続いた。
実はこの時期、私も心の中で眞を追い求めていた。壊れそうな自分を支えるのに限界を感じていた。 その反面、あまりにも勝手すぎる自分に嫌気を指していた。だから言葉に出来ず苦しんでいた。そんな私の気持ちを察してか、 良太が叫び続けた? でも、もしかして良太自身もつぶれそうだったのかもしれない。
数日後、良太の気持ちが落ち着くのを見計らって、「もうお父さんじゃないんだよ。」と言うと、少し間をあけて 「じゃあ、なんて呼ぶの?お兄さんって呼んでいい?」 と私の顔を覗き込みながら微笑んだ。頷くと微笑んでくれた。

その後、良太は再び学校へ行かなくなった。(シュン、メゲルナァー)



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