喪失は矛盾の構造(!?)は、心は最大限に落ち込んでいるのに頭は最大限に噴火。酔いたいのに酔えない。泣きたいのに泣けない。眠りたいのに眠れない。

第二段階「喪失の認識」

喪失の認識期の特徴

この時期に特徴的なことは、毎日ころころと変わる激しい感情の動きです。 感情の動きとは、例えば、重労働をして身体の疲労感を感じる、この症状とは全く違うものです。身体の疲れは休めば復活するけれども、心は休んでも治らない。(メゲます、疲れます)

「別離から来る不安を感じる」喪失を認識し始めると大きな不安が襲ってくる。
「心の葛藤が起こる」・・・・2度と失いたくないと恐れて解決できない。
「死の事実を忘れる」・・・・無意識に行動してから、故人の死に気づくこともある。
「ストレスが長引く」・・・・感情を表に出して、ストレスをためない。

喪失の認識期の症状

「戻ってきて欲しいと心から願う」
  “戻ってきて欲しい”と願う心は過去を彷徨う。そんな頭の中では、故人の声・表情・
  言葉などが常に蠢き続ける、アルバムを観て、使用していた物を見つめて、この思い
  は強くなる、一方、慰めにもなっているのです。

「思い通りにならないことに苛立ちを感じる」
  突然の死に対応できない心は『太陽が昇る、沈む』など極日常的な出来事にさえも、
  “苛立つ” そんな自分の心にも苛つく。
  でもね、フラストレーションから苛立ちのは正常なのです。

「泣いてばかりいる」
  “泣ける”まるで水道の蛇口を開けっぱなしにしているかのように・・・零れる。
  でもね、涙は鬱積した感情を健康的に発散させてくれているのです、泣こうね。

「怒りを感じる」
  怒りは自然な感情なのです、そんな怒りを適切な形で発散させましょう。怒りには
  「八つ当たり的な怒り」「内に閉じ込められた怒り」「無力感から生じる怒り」
  「罪悪感を伴う怒り」「適切な怒り」「敵対心を伴う怒り」という6つがあります。

  “適切な形で発散”とは何? それは内に秘めず外へ放出すること。
  言葉で書く事は簡単だけど、難しいですよね、(^∧^)_(._.)_

「罪の意識を感じる」
  悲しみのプロセスは罪の意識がつきもの、罪の意識には、色々ありますが・・、中
  でも「すべてに対する罪悪感」「生き残った者の罪意識」この2つは打撃が大きい。

「惨めな気持ちになる」
  恥の意識は、悲しみを乗り越えたときに消える。
  ※“恥と罪”の意識は違います。
  罪の意識とは「何か間違った事をした」「やるべき事をやらなかった」と責める事。
  恥の意識とは「お前こそが間違いそのものだ」と責める事。

「充分な睡眠がとれない」
  脳が興奮しすぎて、眠れなくなる、というよりも、眠くないです。
  それでも身体を休める事、脳も休める事は、必要なのです。
  医師の助けを視野に入れてみてね。

「死に対する恐怖を感じる」
  大切な人を失うと、また、大切な人を失ったら・・と、考えずにはいられない。
  死別の体験は、死への恐怖を生みます。

喪失の認識期のもつ心理学的側面

「神経が過敏になり傷つきやすくなっている」
     ・・・過敏な反応をする自分を受け入れてね。
「現実を信じたくない、否認しようとする」
     ・・・・時には現実を否認することも必要。
③「故人の存在を感じる」「幻覚のような夢を見る」これらは慰めになります。
  また、故人が亡くなる前に夢に現れることを「訪れ」と、呼ばれています、

あれが「訪れ」?】と、過ぎる出来事がありました。
私が寝ている時、突然「かあさん」と、今までに聞いた事のないとても静かな息子の声と寂しげな表情が、目の前に 顔で目が覚めた。 「探しに行かなきゃ」と飛び起きたけど、どこへ行けばいいのか解らず・・呆然。

後に知った事ですが、私が目を覚ました時間に息子が事故に遭った時間と同じだった。

喪失の認識期を乗り切るために

喪失の認識期における最も重要な仕事は、苦しみを受け入れる事。
悲しみや怒り、罪の意識などの感情を抑え込まないようにする事です。

① 愛する者を失った痛みはしっかりと受け止める。
② 人からの助けが少なくなりますが、必要ならば自分から自分の気持ちを伝えましょう。
③ 泣くことを自分自身に許します。涙が出てきたらいつでも泣いていいのです。

④ 悲しみのプロセスの中で感じる怒りは正当かつ正常なもの、怒りをぶちまけましょう。
⑤ 誰か信頼のおける人に “恥じる気持ち” “みじめに思う気持ち” “失った愛する人につい
 て” 内に納めておかずに話をしましょう。同じことを何度、繰り返してもいいのです。

⑥ 神経が敏感になっている今、ちょっとしたひと言や無神経な仕打ちに傷つくことがある
 かも知れません、酷く落ち込んだり、他人を遠ざけてしまわないようにしましょう。
⑦ 側にいてくれる友人に感謝の気持ちを伝えましょう。また身体を動かしましょう。

⑧ バランスのとれた食事をするように努力しましょう。
⑨ 同じ体験をした「自助グループ」などに入りたいと思えば、探して入ってみましょう。
⑩ この苦しい時期は必ず終わりがあります。
 でも、今は先のことを考えるのは止めましょう。

⑪ 頭がおかしい、などと思ったり考えたりしなくともいいのです。あなたは正常です。

振り返ると・・

“取り戻す事ができない” その事を知っているからこそ『現実を拒否』。
現実を拒否するからこそ、心が苦しくなる。(判っていても拒否しちゃう、ねっ)

この時期はアドレナリンが出まくり(笑)涙が止まらないのに、誰かがいれば泣けない、
どんなにお酒を飲んでも『酔わない・眠くない・お腹も空かない・しゃべりたくない』
人と関わりたくない・・などの反動が、怒り一色になったような気がします。

自分の頭の中は『死を見つめて認めている』→『現実を否定』→
『アドレナリンが出る』→『押さえる』→『涙を堪える』→『涙が止まらない』→
『気を紛らわせるために酒を飲む』→『酔わない・眠くない・お腹も空かない』→
『話をしたいけど』→『口を開くと』→『怒りが飛び出しそう』→
『口を閉じる』→『心も閉ざす』→『怒りが膨れ上がる』

こんな構造だったなぁ・・・

無理をしないでね

愛する者との絆が永遠に失われた事を、“心” は受け入れる事ができない
だから、葛藤が起こり死の事実を拒否する、そのためストレスが長引いてしまう。

※この不安から逃げたくて、身代わりを探してしまうかもしれませんが、
 はっきり言えば、“失った人の代わりは・・・絶対にいない”、のです。
 もしも、悲しみを癒やす作業を終えずに、身代わりを立てたならば、
 あなたの心は、今以上に危険に晒されてしまうかも知れません。
 また、身代わりになった方にも、大きな悲しみを与えてしまう危険もあります。

戻ってきて欲しいと切望するのは、安心できる状態を取り戻そうとしているからです。
 でも、叶わないことを知っているからこそ、フラストレーションを抱くのです。
 それは「見捨てられる恐怖」と「苛立ち」です。

とりとめもなく出る涙は、愛する者の死に、自分を適応させるために役立ちます。
 また、死別の悲しみを乗り越えるには、友人の助け、人の助けが必要なのです。

しかし、友人の助けを求めてもなかなか見つからない、というよりも、避けられているように、距離を感じてしまう。その理由は、友人自身が対応に困り、連絡を取りたくとも取れない状態にいる場合もありますから、連絡を取ってみてくださいね。

適切な怒りとは、内に秘めた怒りを表に出すことが、最も適切な対処法です。
 でも、吐き出す事ができずに、内に閉じ込めてしまうと、爆発寸前まで怒りが膨らみ、
 ただ、声をかけられただけでも、怒りが爆発します。

 できる限り、心の中に秘めた思いや言葉を外へ吐き出しましょう。
 カウンセラーや信頼できる友人へ怒りの感情を吐き出す事をお勧めします。

愛する者に先立たれた人が背負う重荷は
「死」の烙印、孤独感・疎外感・被害者意識、これらの思いは、きっと誰でも背負ってしまいます、でもね、自分ばかり責めないでね、

喪失の認識期は
多量のエネルギーを消費し体内には過剰なアドレナリンが分泌されています、

そのため常に、緊張状態にありリラックスする事は難しく充分な休息や睡眠をとることは不可能な状態なのです。よって、軽い鎮静剤や睡眠剤を取ったり医師に処方してもらうのもいいでしょう。



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